fc2ブログ
あひる「カタツムリ君はイライラしたりすることあるの?」
かたつむり「たまにはね」
あひる「どういうとき?」
かたつむり「おなか減ってるときとか、病気のときとか」
あひる「それだけ?」
かたつむり「だってイライラしても、いいことないじゃん。むしろ、悪いことを呼び寄せるでしょ?喧嘩とか。それにイライラしてると、誰もいなくなっちゃうでしょ?さみしいじゃないの。」
あひる「まあね」
かたつむり「だから、イライラするときはひたすら我慢してるの。」
あひる「体に悪くない?」
かたつむり「我慢するの得意だからね。ほかに取柄がないしさ。」
あひる「そっか。僕は我慢するの苦手だな。」
かたつむり「イライラなんて、高熱と同じ。ちょっとねたら、治るんだ僕の場合は。食べて寝たら、忘れちゃうの。はやく寝れば?」
あひる「寝る子は育つか、、」
スポンサーサイト



ねこちゃんが
クローバーの形の風船を持っていました
ふわりと、足が宙に浮かんで
あれよ、あれよと
気がついたら、下を見ると
遠くに町が、、
風船を離したら落ちちゃいます!
このままどこにいっちゃうんだろ?猫は心配で心配で
(誰か助けてくれないかなあ、、)
目の前を鳥さんがすいすい通り抜けていきます
「鳥さん、僕はどこまで連れて行かれるのかな?」
「風の赴くままだから、風さんにきいてよ!」
「風さん、僕はどこまでとばされちゃうの?」
「そうね、自分の願うとこに着陸するわよ、、」
「僕の行きたいところか、、楽に暮らせる町とか?」
「毎日遊んで暮らせる町がいいかな」
「そう、、それはあるけど、とっても汚い町だわよ!なんせみんな働くのが嫌いだから、町は荒れ放題。酒瓶ごろごろ、壊れたところも修理されずに、そのままだから、建物もガタガタで。掃除もしないから、悪臭がすごいの。そんな町がいいの?」
「それは嫌だな。それなら、きれいな町がいいかな。大理石でできてる町みたいな。」
「そう?大理石でできているまちには、自由がないわよ。なんでかって、お城のなかだから自由がないのよ。お金に不自由はないけど、お城からは出られないし、王様の意見は絶対だから、聞かないと首がとぶの。そんな町でいいの?」
「それもやだ!だったら、うちに帰りたいよう。ママに会いたいよう、、」
「なあんだ、結構マザコンだったんだね。ママの名前を三回呼べば
じぶんの家に帰れるわよ!」
「ママの名はなんだったっけ、、。空飛んだ拍子に忘れちゃったよ。
ママの名は、ええっと、、」
「たまかな?みけかな?しろ?くろ?ちがうなあ、、
もっと素敵な名前。思い出せないなあ、、」
「まーまーああ」
「にゃんこだ」
「にゃんこにゃんこにゃんこ」
「やったあ。うちに帰れるぞ」

ひゅーーーん
どさり
「着地成功♪」
「ママただいま!やっぱし家が一番だよ!」
あひる「おまえは、いいなあー。いつも葉っぱにくっついているだけでさ」
かたつむり「そうかあ?」
あひる「ぼくなんか、親に泳げってうるさくいわれるしさ」
「泳ぎたくないのに。がーがーいわれる、、もっとゆっくり、かたつむりくんみたいに、のんびりしてたいのに、、」
かたつむり「のんびりにみえるけど、けっこう大変なのよ。カタツムリ業もね」
あひる「泳ぐのにあきた!泳ぎたくないよー。池にいきたくないの、池をみると、気持ち悪くなるのよ。」
「なんとか泳がずにすむ方法ないかな?」
かたつむり「じゃ、かたつむりに化けてみれば?」
あひる「、、、」
「ちょっと考えさせてね!あひるとかたつむりとどっちが得か、よーく考えてみたいから。」

(つづきは、そのうちね)
あひる「今日は疲れたなあー」
かたつむり「まあそういう日もあるわな」
あひる「疲れの取れる方法を教えて頂戴よ」
かたつむり「そうだなあ。からにこもる。」
あひる「僕には殻がないのよ」
かたつむり「じゃあ、今日だけかしてあげる」
あひる「ありがとう。でも似合うかな?ちょっと変じゃない?」
かたつむり「大丈夫だよ。今日はあひるさんの家借りるね!寝るとこないから。」
あひる「いいよ!」
かたつむり「あひるさんの家はどこ?」
あひる「池のそばだよ。ほらあこそだよ。ちょっと、うちの家族うるさい連中だけど、我慢してね!」
かたつむり「たまには家族ってのもいいかな。殻のないかたつむりをこわがらないかな?」
あひる「からのついたあひる、ちょっとしたニュースだね!なんだか、殻の中に閉じこもってたら、眠くなってきたよ。もしかして、催眠効果あるのかな?お母さんのおなかにいる気分、、」
かたつむり「そうでしょ?おなかにいる気分なのよ。怖い敵がやってきても、中に隠れりゃ大丈夫だもんね。殻ごとつぶされちゃたまんないけどね。」
あひる「でも欲をいえば、自分サイズのがほしいなあ。でも池で泳ぐときじゃまになるから、やっぱりいいや。しばらく、ねててもいい?」
かたつむり「だから今日一日かすってば」
あひる「ありがと。じゃお借りします。おきたら本物のかたつむりに、生まれ変わってそうだな、、おやすみなさい。」
... 続きを読む
2006.03.24 黄金の眠る町
その町には昔から黄金がどこかに埋まっていると伝えられていました。
でもその町のどこに埋まっているかは誰も知らなかった。
その町のあちこちで黄金探しのために土が掘られたり、木が切られたりして、町は荒れ放題。いったいどこに黄金が埋まっているかは、謎でした。本当に埋まっているかさえ人々は疑うようになりました。
ある異邦人が、
「この町の最も貧乏なうちにとまりたいのだけど、どの家が一番貧乏ですか?」
と、たずねました。
ところがみんな見栄をはって、
「うちではありません」
と、おのおのいうので
どこが一番貧乏なうちかわかりません。
その異邦人は知っていました
この町の一番貧乏な家の下に黄金が埋まっていることを。
結局異邦人はあきらめて、自分の国にかえっていきました。
べつに異邦人は黄金がほしかったわけでもなかったのです。
これからさきも、黄金は埋まったまま
時がたっていくのです。
あなたの街で最も貧乏な家があったら
きっとそのしたには、黄金がうまっていますよ。
でも、その黄金は心がきれいな人にしか見えないのです。
残念ながら、、